自己免疫性肺胞蛋白症の診断の補助を目的とする抗 GM-CSF 抗体キット「KBM ラインチェック APAP」が発売
ノーベルファーマ株式会社とコージンバイオ株式会社は11月20日、抗 GM-CSF 抗体キット「KBM ラインチェック APAP」を12 月 13 日に発売すると発表しました。
KBM ラインチェック APAPは、自己免疫性肺胞蛋白症の診断の補助を目的として、血清中の抗 GM-CSF抗体を検出するために使用されます。2024 年5月 28 日 に 体 外 診 断 用 医 薬 品 の 製 造 販 売 承 認を取得し、2024 年 12 月1日付で保険適用となりました。
ノーベルファーマは、2024 年3月 26 日に自己免疫性肺胞蛋白症治療剤「サルグマリン吸入用 250μg」の製造販売承認を取得しましたが、同剤の適用の判断には血清中の抗 GM-CSF 抗体濃度の検査が必須でした。KBM ラインチェック APAPは、血清中の抗 GM-CSF 抗体の検出を目的としていることから、同製品で診断し、サルグマリンで治療するといったように、自己免疫性肺胞蛋白症の検査から治療までを、全国の医療機関においてワンストップで対応することが可能となるといいます。
肺胞蛋白症(指定難病229)は、肺胞腔内等に肺胞に分泌される表面活性物質であるサーファクタントが蓄積することにより、息切れや咳などの症状が現れる疾患です。この肺胞蛋白症のうち、自己免疫性肺胞蛋白症(APAP)が全体の 90%を占めております。国内の自己免疫性肺胞蛋白症の患者数は、約 730~770 人、発症率 0.49人/年、罹患率 6.2 人/年(ともに 100 万人あたり)と推定されています。
ノーベルファーマはプレスリリースにて、「本製品の発売により、自己免疫性肺胞蛋白症の診断が進み、一人でも多くの患者様のお役に立てることを願っております」と述べています。