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巨細胞性動脈炎(GCA)の成人患者さんに対するウパダシチニブの適応追加承認を申請

アッヴィ合同会社は8月13日、ウパダシチニブについて、既存治療で効果不十分な巨細胞性動脈炎(GCA)の成人患者さんを対象とした治療薬として、適応追加承認を申請したと発表しました。

巨細胞性動脈炎(指定難病41)は、側頭動脈などの頭部の動脈、大動脈およびその他の大型・中型の動脈に肉芽腫性炎症を引き起こす自己免疫疾患です。多くの患者さんは50歳以上で発症し、70代に最も多くみられます。女性患者さんの数は男性患者さんの約2~3倍とされています。本疾患により頭痛、顎痛および視力の変化や消失(突発性かつ永久的な視力消失を含む)を引き起こす可能性があります。

巨細胞性動脈炎(GCA)の治療は、ステロイドによる治療が中心となっていますが、症状改善後にステロイド用量を減らしていくと、30~50%程度の患者さんにおいては症状が再度悪化することがあります。長期にわたるステロイドの使用は、さまざまな副作用や合併症を引き起こす可能性があるため、慎重な治療が必要です。既存治療の効果が不十分で病態が進行すると、失明、大動脈瘤、大動脈および分枝の狭窄、動脈解離、脳梗塞、心筋梗塞などを発症するおそれがあります。

ウパダシチニブは、1日1回経口投与する低分子のヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤です。現在、関節リウマチを含む7つの適応症に対する治療薬として承認を取得しています。

今回の申請は、日本を含む国際共同第III相試験であるSELECT-GCA(M16-852)試験の結果に基づいたものです。

出典
アッヴィ合同会社 プレスリリース

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