全身型重症筋無力症に対する皮下注射剤ジルビスクの個人宅無料配送サービスを開始
ユーシービージャパン株式会社は2月16日、補体（C5）阻害剤「ジルビスク皮下注16.6mg/23.0mg/32.4mgシリンジ」（一般名：ジルコプランナトリウム、以下ジルビスク）を使用する全身型重症筋無力症（gMG）患者さんを対象に、ジルビスク皮下注射剤の個人宅への無料配送サービスを開始したと発表しました。
全身型重症筋無力症（gMG）は、眼瞼下垂、複視、嚥下困難、咀嚼困難、発語困難などのさまざまな症状が現れる自己免疫疾患です。重症化すると、呼吸筋の麻痺をおこし、呼吸困難を来すこともあります。発症の原因として、病原性自己抗体がシナプス後膜上の特定のタンパク質を標的とすることにより、神経筋接合部におけるシナプス伝達を阻害すると考えられています。
ジルビスクは、全身型重症筋無力症（gMG）患者さんに処方される1日1回投与の皮下注射剤です。在宅での皮下投与が可能なため、患者さんの通院による負担の軽減がある一方、疲れやすさが症状の特徴である全身型重症筋無力症（gMG）患者さんにとって、複数回分まとめての持ち帰りや運搬時の温度管理は大きな負担となります。
ユーシービージャパン株式会社は、薬剤の持ち帰りや運搬時の温度管理の負担が、患者さんの治療への積極的関与や薬剤の継続的な適正使用を妨げる要因にもなり得ると考え、ジルビスクの患者さん個人宅への配送サービスを開始しました。また、この新サービスは、産業競争力強化法に基づく「グレーゾーン解消制度」により、景品表示法が定める景品類に該当しないことが消費者庁および厚生労働省により確認されました。
個人宅への無料宅配サービスは、2023年12月に開始した患者サポートプログラム「ONWARD」の一環であり、他に24時間対応の相談サービスなども利用できます。
ユーシービージャパン株式会社は「よりよい疾患治療のためには、薬剤の有効性や安全性と同等に、患者サポートが重要と考えます。重篤な疾患を抱える人々が前向きに治療に取り組める環境を整え、治療効果とQOLの向上につながるよう、これからも取り組んでまいります」と述べています。
