炎症性腸疾患の病態把握のための体外診断用医薬品カルプロテクチンキット「ネスコートCpオート」が保険適用追加、患者さんの身体的・経済的負担軽減へ
アルフレッサ ファーマ株式会社は1月5日、体外診断用医薬品カルプロテクチンキット「ネスコートCpオート」につきまして、2023年9月22日に「炎症性腸疾患の診断補助及び病態把握の補助」として使用目的(臨床的意義)変更が薬事承認され、2024 年1月1日に保険収載されたと発表しました。
炎症性腸疾患は、腸管で炎症が起こり、慢性的な下痢や腹痛などの症状が現れます。炎症性腸疾患には、クローン病と潰瘍性大腸炎の二つの疾患があります。
ネスコートCpオートは、金コロイド凝集法を用いて糞便中のカルプロテクチンを測定する体外診断用医薬品であり、医師が潰瘍性大腸炎の病態を把握するために使用しています。同社が開発したヘモテクト NS-Primeもしくはアークレイ社が開発した全自動便尿分析装置 AA01という解析装置を用いて、患者さんの便に含まれるカルプロテクチン濃度を約10分で測定することができます。また、便潜血検査で使用するものと同じ採便容器を使用するため、同時に便中ヘモグロビンの測定も可能です。
今回、ネスコートCpオートの使用目的が「炎症性腸疾患の診断補助及び病態把握の補助」へ変更となり、これまでの「潰瘍性大腸炎の病態把握の補助」に加えて「炎症性腸疾患の診断補助」および「クローン病の病態把握の補助」にも適用が可能となりました。
アルフレッサ ファーマ株式会社は「炎症性腸疾患の診断および治療に本製品がより広くご利用いただけるよう更なる普及活動を推進し、患者様の身体的な負担および経済的な負担の軽減に貢献してまいります」と述べています。