クローン病を適応症とするスキリージの新規剤形 皮下注360mg オートドーザーが発売
アッヴィ合同会社は2月13日、ヒト化抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤「スキリージ」の新規剤形「スキリージ皮下注360mgオートドーザー」を発売したと発表しました。クローン病の寛解導入療法の適応があるスキリージ点滴静注600mgは2023年1月13日より先行して販売しておりますが、今回のスキリージ皮下注360mgオートドーザーの発売により、クローン病患者さんの維持療法における新たな治療選択肢が提供されます。
クローン病は、炎症性腸疾患のひとつで、現時点では完治に繋がる治療法が見つかっていない指定難病です。症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返し、治療や入院をする必要も出てきます。そのため、クローン病は、できるだけ早期に治療を行うことで、症状をコントロールし、落ち着いている状態を維持し、患者さんのQOL(生活の質)を高めることが重要となってきます。
クローン病の原則として、活動期には寛解導入療法を行い、寛解導入後は寛解維持療法を長期にわたり継続することが重要です。今回の新規剤形発売により、スキリージによるクローン病の寛解導入療法と維持療法での治療が可能となりました。また、新たな剤形であるスキリージ皮下注360mgオートドーザーは、薬剤が充填されたカートリッジと、自動注入器(オートドーザー)から構成され、投与時間は最大5分と短いため、治療時の患者さんの負担軽減が期待されます。