1. HOME
  2. 難病・希少疾患ニュース
  3. ヒト化抗CD19モノクローナル抗体ユプリズナ、視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防を適応症として発売

ヒト化抗CD19モノクローナル抗体ユプリズナ、視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防を適応症として発売

田辺三菱製薬株式会社は6月1日、ヒト化抗CD19モノクローナル抗体「ユプリズナ(R)点滴静注100mg」(一般名:イネビリズマブ(遺伝子組換え))について、視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防を適応症として発売したと発表しました。

視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)は、重度の視神経炎と横断性脊髄炎を特徴とする中枢神経系の自己免疫疾患。NMOSDは再発を繰り返し、1回の再発で失明や車椅子生活に至ることもある難病です。

画像はリリースより

今回発売されたユプリズナは、抗体を産生する形質芽細胞や形質細胞を含むB細胞に発現するタンパク質であるCD19に結合し、CD19陽性B細胞を循環血液中から除去することで、NMOSDの再発を予防するそうです。

同剤は、NMOSD患者さんを対象とした、日本を含むグローバル臨床試験にて、主要評価項目である再発抑制効果を確認。米国では2020年6月11日にUPLIZNA(TM)の製品名で、NMOSDの適応で承認されていました。

ユプリズナは、新規メカニズムを有するNMOSD治療薬で、投与間隔が半年に1回という利便性から、患者さんの生活様式にあわせた治療を可能とのこと。なお同剤は、重症筋無力症およびIgG4関連疾患を対象に、ホライゾン・セラピューティクス社と共同で日本を含むグローバル第3相臨床試験を実施中です。

出典元
田辺三菱製薬株式会社 ニュースリリース

関連記事