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テデュグルチド、短腸症候群を対象として製造販売承認申請

武田薬品工業株式会社は10月27日、テデュグルチド(遺伝子組換え)について短腸症候群を対象として製造販売承認申請を厚生労働省に行ったことを発表しました。短腸症候群は水分や栄養を十分に吸収できないため静脈栄養などを要します。栄養失調だけでなく脱水、下痢、脱力などの症状を持ちながら生活しており、治療薬の開発が望まれます。

短腸症候群

短腸症候群は先天性の欠損だけでなく、外傷やクローン病による切除など様々な理由から短腸症候群に至るため、病態や症状も広く多岐にわたります。栄養失調や脱水、下痢などに陥りやすく静脈栄養が必要となる場合があります。一方で、静脈栄養への依存は感染症や敗血症、血栓症や腸管不全関連肝障害などの重篤な合併症につながる可能性もあり注意が必要です。

テデュグルチド

テデュグルチドはGlucagon-like peptide-2(GLP-2)と同様の作用機序を持つペプチドで、GLP-2と同じ受容体に結合することで同程度の効力および選択性を示します。今回の申請は国内および国外で実施された臨床試験の結果に基づいて行われました。テデュグルチドは短腸症候群の治療剤として開発が進められており、2014年には厚生労働省より希少疾病用医薬品に指定されています。また、テデュグルチドは短腸症候群を適応症として、既に30カ国以上で承認を取得しています。

出典元
武田薬品ニュースリリース

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