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順天堂大学医学部附属練馬病院でパーキンソン病に対する世界初の最新治療機器を導入

順天堂大学医学部附属練馬病院ではパーキンソン病に対する脳深部刺激療法(DBS)に用いられる刺激発生装置「メドトロニックPercept PC」を導入したと発表しました。従来のDBSは持続的に脳内に電流を流す方法が一般的でしたが、「メドトロニックPercept PC」は脳内の神経細胞の活性が異常になった時にのみ電流を流せる画期的な機材です。

パーキンソン病は脳内のドーパミン産生細胞の減少により、手足のふるえや歩きづらさがみられる神経変性疾患です。パーキンソン病が進行すると薬の効果が持続する時間が短くなり(ウェアリング・オフ現象)、パーキンソン症状があらわれやすくなります。そのため、薬の投与回数や投与量が徐々に多くなることで患者の生活に与える影響が大きくなります。脳深部刺激療法(DBS)は脳内に直径約1.3mm程度の電極を留置し、脳内に電流を流すことでパーキンソン症状を抑制する治療法です。従来のDBSに用いられる刺激発生装置は、神経細胞の活動状態に関わらず電流が流れる仕掛けでした。一方で今回新たに導入された「メドトロニックPercept PC」は脳内の神経細胞活動を記録しており、細胞活動が異常になった場合のみ電流が流れます。この機能により、従来のように常に電流を流していたことによる副作用が軽減され、高効率で症状の改善に繋がると期待されています。

出典元
順天堂大学 プレスリリース

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