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高安動脈炎の原因タンパク質を世界で初めて同定

東北大学は2020年3月10日、高安動脈炎(指定難病40)について、自己免疫の標的となる主要なタンパク質を2種同定したことを発表しました。このタンパク質は血管の炎症に関与しており、これらの働きが阻害されることで炎症が続くことが明らかになりました。高安動脈炎に合併して発症する潰瘍性大腸炎でも同じ自己抗体がみられており、これらの疾患に関連した病態の解明に繋がると期待されます。

高安動脈炎は、大動脈をはじめとした様々な血管に炎症が生じてしまう疾患です。詳細な原因は未だはっきりしておらず、炎症が生じる部位により、様々な臓器に様々な症状が出ます。本来外敵から体を守るはずの免疫細胞が、何らかの原因により、自分自身を攻撃してしまうことにより発症すると考えられています。

出典元
東北大学 プレスリリース

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