盲学校へ転校した仲間のためにも ４番が放った３ラン
岐阜県の甲子園予選大会で 指定難病の「レーベル遺伝性視神経症」で盲学校へ転校した仲間と一緒に美濃加茂高校は懸命にプレーを行いました。
レーベル遺伝性視神経症は、体のエネルギーを作るミトコンドリアの遺伝子に変異をもち、かつ何らかの発症要因が重なった場合に発症する疾患です。発症すると早い進行で、両目の視力低下と中心部の視野欠損がおきます。現在は遺伝子治療などによる治療に向けた研究も進んでいます。
大沢さんは美濃加茂高校の野球部に憧れ、入学したものの入部２ヶ月でこの疾患に診断され、視力が落ち、プレーができなくなっていきました。そこで、チームの力になりたいと、マネージャーに転身したものの、それでもなお視力は低下し続け、日常生活に影響が出てきてしまいました。その結果、大沢さんはもう学校へ転向することを決断し、選手たちに伝えると、皆驚き、戸惑い、涙しました。大沢さんの思いを受け、チームは４強には届かなかったものの、大沢さんも含めチーム一丸となって戦いました。
突然受け入れられないことが起きてしまった時、ひとりでは乗り越えられないことがあります。そんな時、仲間と支え合っていくことはとても力強いですね。
