ライソゾーム病治療薬、今年度中にグローバル導出 JCR・芦田会長
JCRファーマが開発しているライソゾーム病の治療薬に関して、世界で活躍しているグローバルメーカーへの導出が近いとの認識が発表されました。
JCRファーマが開発中の薬は、脳内までとどけることで中枢神経系の症状に対して薬を聞かせることを考えています。そもそも中枢神経(主に脳と脊髄)には、血液脳関門(BBB:Brain Blood Barrier)というバリアがあり、栄養等以外の脳に対して不要なものを脳内に入れることを防止しています。このバリアを通過できずないという創薬上の大きな問題に対し、JCRファーマの「J Brain-Cargo」という技術でそのバリアを通り抜け、効率的に中枢神経に薬を届けることを可能にすることが想定されています。
日本は昔からアジアでほぼ唯一の新薬開発国と言われてきています。そうしたことに少しずつ変化が生じつつあるのは事実ですが、依然としてアジアで新薬開発において大きな役割を担っているのも事実です。このように世界に対して薬を届けていくことも大事ですね。