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慶大、iPS心筋移植を春に申請 重い心臓病患者に

大学と厚生労働省の2段階審査を経て実施が認められれば、秋以降に拡張型心筋症の患者3人に移植する。 計画では、京都大が備蓄しているiPS細胞 …

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RareS.コメント

他人の細胞由来のiPS細胞から作った心筋細胞を、指定難病や小児慢性特定疾患になっている「拡張型心筋症」の患者に移植するための審査を慶応大学が4月にも開始することを明らかにしました。

拡張型心筋症は、左心室を中心として心臓の収縮する能力が低下し、左心室が拡張し、結果として息切れなど心不全症状を起こすようになる疾患です。原因は確定していないものの、近年の研究によると、心臓の筋肉へのウイルス感染や免疫異常により自分の心臓を攻撃してしまう抗体が体内で作られることなどが可能性として注目されています。治療法としては心臓移植が中心ではあるものの、近年の治療薬の開発に予後は改善していくと言われています。

計画では特殊な注射で患者の心臓表面15箇所に計五千万個の心筋細胞を注入するということで、問題なく審査が進んだ場合、秋以降に実行されるという見通しです。

iPSの実用化に向けた研究が頻繁に聞かれるようになってきました。これからますますこの技術の未来を決める大事な段階へ突入していくことでしょう。最新情報に注目していきたいですね。

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