県の新たな難病医療体制実施へ
パーキンソン病など、国が指定している難病に対する県内の医療体制について話し合う県の協議会が、14日、富山市で開かれました。 新年度から、県立中央病院と県リハビリ病院・こども支援センターを治療の拠点に加えます。 協議会には、県内の医療や …
RareS.コメント
富山県は来年度に向けて難病医療体制を強化していくことを決めました。
県内の指定難病患者は昨年3月末で7815人おり、これまで難病患者の症状悪化等により、在宅での療養が困難になった時に入院治療等を引き受ける「難病医療拠点病院」は、富山大学附属病院でした。そんな中、来年度から県立中央病院を難病医療拠点病院に指定し、さらに、特定の領域に特化した「難病診療分野別拠点病院」に神経・筋疾患領域を担う県リハビリ病院・こども支援センターを指定します。パーキンソン病などの神経・筋疾患は比較的患者数も多く、今後の高齢化により難病患者が増えてくることを見越して対策が行われました。
全国各地で同水準の医療を提供するのはただでさえ難しい中で、難病・希少疾患となると、専門家が日本に数名ということもあり、難病医療の均てん化というのはまだまだ遠い目標です。今回のように医療者側が人材育成を行い、全体の底上げを積極的に取り組むことが今後望まれていきますね。