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22q11.2びさいちょうふくしょうこうぐん
22q11.2微細重複症候群22q11.2 microduplication syndrome

[Orpha番号:ORPHA1727]
極めて多様な臨床的表現型を特徴とするまれな染色体異常であり、心臓障害、泌尿生殖器の異常、口蓋帆咽頭機能不全(口蓋裂を伴う場合と伴わない場合がある)、および複数の異常から軽度の学習障害まで様々であり、一部の個人は本質的に正常である。

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病気・治療解説

疫学

これまでに互いに血縁関係のない50例以上に加えて、高頻度で家族性の重複が報告されている。

臨床像

診断時の年齢は様々であり、臨床像に依存する。患者の臨床像は極めて多様であり、22q11.2欠失症候群(DG/VCFS)と共通の特徴として、心臓障害、泌尿生殖器異常、口蓋裂を伴うこともある口蓋帆咽頭不全などがみられる。臨床像は浸透度が不完全で非常に多様であり、重度の知的障害を伴う複数の異常から、軽度の学習障害のみで基本的に正常であるような症例まで幅広い病像を呈する。一般集団における非常にまれな奇形である膀胱外反は、重複と有意に関連している。高率の自閉症スペクトラム障害が認められる。先天性心臓障害および泌尿生殖器の異常は子宮内で検出されることがあるが、無症状の個人は通常、重度に罹患した近親者の出生後に診断される。

病因

こうした臨床像の多様性が生じる機序は依然として不明である。しばしば非アレル性の22q11.2 (LCR22)領域にわたる低コピーリピートが相同組換えの素因となり、22q11.2の再構成をもたらす。大多数の患者は、同一の3Mbの微細重複を有するが、中間部側の1.5Mbの重複や、より大きな重複も報告されている。3Mbの重複は40個の遺伝子を含み、DG/VCFSの原因となる主要な疾患遺伝子であることが示されているTBX1遺伝子も含んでいる。興味深いことに、ハプロ不全と同じ表現型スペクトルを示すTBX1の機能獲得型変異が観察されており、TBX1の過剰発現がdup22q11.2症候群の原因である可能性があることが確認された。

診断方法

22q11.2重複は、間接核FISH法(蛍光in situハイブリダイゼーション) 、多重ライゲーション依存性プローブ増幅、アレイ比較ゲノムハイブリダイゼーション(a-CGH)、またはゲノムワイドSNP(一塩基多型)マイクロアレイによって検出される。

鑑別診断

主な鑑別診断はDG/VCFSである。

出生前診断

FISHまたはa-CGHによる胎児試料上の重複の検出は、その後の妊娠期間中に、または親が微小重複を有する場合に、発端者の親と話し合うべきである。

遺伝カウンセリング

伝播は常染色体優性であり、ほとんどの症例は微量保有または無症状の親から遺伝する。罹患者が重複を伝播するリスクは50%である。

管理および治療

対症療法は、小児科医、小児精神科医を含む集学的チームによって対症療法が提案されるべきである。

予後

予後は様々である。各患者によって、家族間および家族内の予後に幅がみられる。早期死亡につながる重大な心血管奇形を有する症例も報告されている。

翻訳情報

専門家による英語原文の校閲
Dr Tiffany BUSA | ITHACA*
Pr Nicole PHILIP | ITHACA*
日本語翻訳版の監訳
倉橋 浩樹(難治性疾患政策研究班「染色体微細欠失重複症候群の包括的診療体制の構築」)
大貫 雄司(藤田医科大学大学院保健学研究科臨床検査学領域遺伝カウンセリング分野)
小島 伸介(公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター)

日本語版URL
https://www.orpha.net/data/patho/Pro/other/22q11.2bisaichofukushokogun_JP_ja_PRO_ORPHA1727.pdf
英語原文URL
https://www.orpha.net/consor/cgi-bin/Disease_Search.php?lng=EN&data_id=343

最終更新日:2020年9月
翻訳日:2021年2月

本要約の翻訳は国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)からの資金援助の下で行われています。

注意事項

※本要約は情報の提供を唯一の目的として公開しているものです。専門医による医学的ケアの代わりとなるものではありません。本要約を診断や治療の根拠とすることはお控えください。

※この情報は、フランスのOrphanetから提供されており、原文(英語)がそのまま日本語に翻訳されています。このため、診断(出生前診断・着床前診断を含む)・治療・遺伝カウンセリング等に関する内容が日本の現状と合っていない場合や国内で配信されている他の媒体と一部の内容が異なる場合があります。保険適用に関する診断基準など、国内の医療制度に準拠した情報が必要な場合は、厚生労働省の補助事業により運営されている難病情報センターや小児慢性特定疾病情報センター等の専門情報センターのホームページをご参照ください。