ALSの半数で「昨日」「田舎」等の訓読み障害、脳のネットワーク異常を発見-名大ら
脳の複数箇所をむすぶネットワークを可視化することにより、あまり研究が進んでいなかったALSでの言語障害が明らかになりました。
ALSにおける言語障害は多数例で詳細に検討された報告がありませんでした。今回熟字訓音読検査とMRIを使用した検査により、半数で「昨日」や「田舎」などの訓読みに障害が出ることが明らかになりました。また、この実験を通して、従来神経症状を理解する際には脳の局所的な場所を原因部位として分析していくことが中心でしたが、新たに脳の複数の箇所を結ぶネットワークが引き起こす高次脳機能障害が可視化されて、明らかになりました。
今後こうした手法を用いた画期的なリハビリテーションの開発が行われるかもしれません。注目していきたいですね。