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ファダプス錠がランバート・イートン筋無力症候群(LEMS)の筋力低下の改善を適応症として製造販売承認を取得

ダイドーファーマ株式会社は9月24日、「ファダプス錠10mg(一般名:アミファンプリジンリン酸塩、開発番号:DYD‐301)」について、ランバート・イートン筋無力症候群(LEMS)の筋力低下の改善を適応症として、今般、厚生労働省より製造販売承認を取得したと発表しました。

ランバート・イートン筋無力症候群(LEMS)は、神経終末からのアセチルコリン放出量減少により近位筋の筋力低下、自律神経症状などの症状が現れる自己免疫性・神経筋接合部疾患です。

ランバート・イートン筋無力症候群(LEMS)の治療薬のファダプスは、経口のK+(カリウムイオン)チャネル阻害剤です。神経筋接合部の前シナプス膜にある膜電位依存性K+チャネルを阻害することで、細胞膜の脱分極を引き起こし、膜電位依存性Ca2+(カルシウムイオン)チャネルを開口させ、細胞内へのCa2+の流入を促進することにより、アセチルコリン(ACh)を含むシナプス小胞のエキソサイトーシスを誘発して、シナプス末端からシナプス間隙へのAChの放出を促進、神経-筋伝達を向上させることで筋肉の機能を改善します。

同剤は、厚生労働省から希少疾病用医薬品の指定を受けており、ヨーロッパおよびカナダにおいては、成人のランバート・イートン筋無力症候群(LEMS)患者さん、米国においては、成人及び6~17歳の小児のランバート・イートン筋無力症候群(LEMS)患者さんの治療薬として承認されています。

ダイドーファーマ代表取締役社長・稲岡靖規氏はプレスリリースにて、「日本における「ファダプス錠10mg」の製造販売承認を取得出来たことを大変喜ばしく思います。日本においては有効な治療薬がないLEMS患者の方々に一日も早く本剤をお届けできるよう準備を進めてまいります」と述べています。

出典
ダイドーファーマ株式会社 プレスリリース

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