ALS治療薬ラジカット内用懸濁液2.1%が製造販売承認を取得
田辺三菱製薬株式会社は12月23日、「ラジカット内用懸濁液2.1%」(一般名:エダラボン)が、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を適応症として、厚生労働省より医薬品製造販売の承認を取得したと発表しました。
筋萎縮性側索硬化症は、四肢、顔、呼吸筋など全身の筋力低下と筋萎縮が進行し、しゃべりにくい、口腔期嚥下障害、咽頭期嚥下障害などの症状が現れる原因不明の疾患です。
ラジカット内用懸濁液2.1%は、筋萎縮性側索硬化症の治療薬であるエダラボン点滴静注製剤と同一有効成分を含む経口懸濁剤で、5mlを1日に1回、経口投与されます。
現在、日本国内ではエダラボンの投与方法は点滴静注に限定されていますが、注射による痛みや投与のための通院など、筋萎縮性側索硬化症の患者さんの負担を軽減するため、新たな治療の選択肢のひとつとして経口懸濁剤の開発を進めてきたそうです。