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患者宅配送サービス「L1MON」を活用したヒフデュラの患者さん宅配送を開始

アルジェニクスジャパン株式会社は5月12日、東邦ホールディングス株式会社が構築した患者宅配送サービス「L1MON」(リムオン)を活用して、抗胎児性Fc受容体(FcRn)抗体フラグメント・ヒアルロン酸分解酵素配合製剤「ヒフデュラ配合皮下注」〔エフガルチギモド アルファ(遺伝子組換え)・ボルヒアルロニターゼ アルファ(遺伝子組換え)配合皮下注製剤、以下、ヒフデュラ〕の患者さん宅への配送を2025年5月から開始したと発表しました。

このサービスは、ヒフデュラを患者さんの自宅へ配送することにより、患者さんの負担を軽減し、適切な温度管理下で必要なバイアルを届けることで、患者さんのQOL(生活の質)向上を目指すものです。

ヒフデュラは、筋力低下を伴う指定難病である全身型重症筋無力症(指定難病11、gMG)および慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(指定難病14、CIDP)の治療薬であり、自己投与が認められています。この薬剤は温度管理が必要であり、従来、患者さんはバイアル製剤やインジェクションセットなどを自宅に持ち帰って保管する必要がありました。薬局に在庫がない場合には、患者さんが処方箋を薬局に提出した後、再度ヒフデュラを受け取りに行く必要が生じることもありました。また、特に遠方から通院する患者さんにとっては、体調が優れない状態でヒフデュラを持ち帰ることが負担となる場合がありました。

ヒフデュラは、「ウィフガート点滴静注400mg」の有効成分に、浸透促進剤ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)を配合した皮下投与製剤で、在宅などでの自己投与が可能な薬剤です。日本では、全身型重症筋無力症(gMG)の治療薬として2024年1月に承認され、同年4月に発売、そして同年12月には慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)に対する適応が追加承認されています。今回の患者宅配送サービスの開始により、これらの疾患を持つ患者さんの治療継続における負担軽減が期待されます。

出典
アルジェニクスジャパン株式会社 プレスリリース

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