ヒフデュラで治療中の慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)患者さん向けのLINE公式アプリ「CIDP ノート」の運用を開始
アルジェニクスジャパン株式会社は5月8日、この度、ヒフデュラで治療を受けている慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)の患者さん向けに、LINE公式アプリ「CIDP ノート」の運用を開始したと発表しました。
慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(指定難病14、CIDP)は、末梢神経系に炎症が起こることにより、疲労感、四肢の筋力低下、感覚障害といった多様な症状が現れる自己免疫疾患です。症状は時間の経過と共に悪化、寛解、再発を繰り返すことがあり、日常生活を送る上で必要な身体機能に著しい支障をきたすことがあります。この疾患の詳しい病態生理はまだ完全には解明されていませんが、IgG自己抗体による末梢神経の損傷が主な原因である可能性が示唆されています。
ヒフデュラは、エフガルチギモド アルファ(遺伝子組換え)と浸透促進剤であるボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)を配合した皮下投与製剤であり、在宅などでの自己投与が可能な薬剤です。日本では、全身型重症筋無力症(指定難病11、gMG)の治療薬として2024年1月に承認され、同年4月に発売、そして2024年12月には慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)に対する適応が追加承認されています。
CIDP ノートは、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)患者さんの日々の体調や症状の変化、そしてヒフデュラによる治療の記録を支援することを目的として開発されたLINE公式アプリです。
CIDP ノートの主な機能として、まず「体調と治療の記録」機能があります。これにより、患者さんは毎日の体調や握力を記録することができます。記録されたデータはグラフとして表示され、体調の変化を視覚的に確認できるほか、主治医とのコミュニケーションにも活用できます。
また、ヒフデュラの投与日や注射部位の記録も可能です。次に、「治療カレンダー」機能では、医療機関の受診日、ヒフデュラの投与日、日々の体調記録を一元的に管理することができます。さらに、「I-RODSの測定」機能も搭載。I-RODSは24項目の質問票で、CIDPの症状が日常生活にどの程度影響を与えているかを評価するための指標です。このアプリではI-RODSを測定できるほか、気になる項目を5つ程度選択し、週ごとに確認することもできます。
アルジェニクスジャパンは、CIDP ノートの提供を通じて、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)患者さんの治療継続に貢献していくとしています。