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炎症性腸疾患を対象とした実証研究を通じて、遺伝情報と臨床情報を統合したデータベースおよび患者パネルの構築に成功

3Hメディソリューション株式会社と株式会社ジーンクエストは6月1日、共同で実証研究を行い、短期間のうちに特定疾患患者より遺伝情報および臨床情報を収集し、それらの情報を統合したデータベースおよび患者パネルの構築に成功したと発表しました。

今回の実証研究は、まず、2022年12月~2023年3月に炎症性腸疾患の患者さん100名(潰瘍性大腸炎80名、クローン病20名)を対象に、遺伝情報および臨床情報、治療・服薬履歴、生活習慣情報を収集しました。

次に、これまでの研究結果で報告されている炎症性腸疾患の発症リスクに関連している多数の遺伝子を統合したスコア(多遺伝子リスクスコア)を計算し、今回収集した患者さんのスコアを確認しました。

その結果、炎症性腸疾患の4分の1以上の患者さんが上位10%の高リスクスコア集団に属していました。また、今回の研究では遺伝情報以外にも、疾患症状や様々な薬の服薬状況、炎症性腸疾患の発症に関わる生活習慣などの情報も取得しています。

今回の研究結果により、遺伝情報を合わせもつ炎症性腸疾患の患者パネルを活用することで、これまでカバーすることが難しかった治験や臨床試験における炎症性腸疾患の患者さんの試験参加者を募集することが可能になり、また、患者さんが感じている薬剤の満足度や生活習慣と遺伝子変異の相関を調べることで、炎症性腸疾患の発症メカニズムの解明や新たな治療薬の開発に繋がるのではないかと考えられています。

3Hメディソリューション株式会社と株式会社ジーンクエストはプレスリリースにて「本取り組みを応用することで、治験・臨床試験において遺伝情報が有用とされるパーキンソン病等においても、効率的な試験参加者の募集に貢献することができると考えております」と述べています。

出典
3Hメディソリューション株式会社 プレスリリース

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