武田薬品と「ルナルナ」が希少疾患の疾患啓発で連携
株式会社エムティーアイと武田薬品工業株式会社は4月19日、エムティーアイが運営する、健康情報サービス「ルナルナ』と、女性と医師をつなぐサポートツール「ルナルナ メディコ」を活用したフォン・ヴィレブランド病の疾患啓発における連携を開始したと発表しました。
フォン・ヴィレブランド病(以下、VWD)は、止血に必要なたんぱく質の1つであるフォン・ヴィレブランド因子が欠乏したり、うまく働かないために出血が止まりにくくなる遺伝性の病気です。女性の場合は過多月経の症状から発覚する場合もあり、海外の研究では女性のVWD患者さんの約7割が月経期間に日常生活に何らかの支障をきたしているという報告もあります。
VWDは、疾患自体の認知度が低く、受診に至りにくいことや医師の間でも認知の差があるため、正しい診断をすることが難しいなどといった課題があります。このような背景から、VWDについてルナルナとルナルナ メディコを通じて、患者さん、医師それぞれに情報提供をおこなうそうです。
使用方法は、患者さんがルナルナのアプリ内から、受診・相談サポートを行えるルナルナメディコ内に設置した武田薬品提供のチェックリストでセルフチェックをおこない、VWDの可能性を調べることができます。VWDの可能性がある場合は、医療機関への受診が促されるとともに、武田薬品が運営するVWDに関する情報サイト「フォン・ヴィレブランド病.jp」が案内され、より詳しい疾患の情報や対処法を知ることができます。
医師には、ルナルナ メディコを利用して医療機関を訪れたVWDの可能性がある患者さんには、VWDの可能性があることを患者さん同意のもと案内し、同時に武田薬品が運営する医師向け疾患啓発サイトが表示されます。また、今後は、患者さんがルナルナに月経データを登録し、そのデータをもとにVWDの可能性を示唆する情報を医師が確認できるようになる予定としています。