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チロシンキナーゼ阻害剤ホスタマチニブの国内製造販売承認を申請

キッセイ薬品工業株式会社は4月27日、チロシンキナーゼ阻害剤「ホスタマチニブ(一般名、開発番号:R788)」について、慢性特発性血小板減少性紫斑病(以下、慢性ITP)を適応症として、日本国内における製造販売承認申請を行ったと発表しました。

ITPとは、血小板減少の原因となる病気や薬の服用がないにもかかわらず、血小板数が10万/μL未満に減少し、出血しやすくなる病気であり、病状の経過により発症から6ヵ月以内に血小板数が正常に回復する「急性型」と6ヵ月以上血小板減少が持続する「慢性型」に分類されます。

今回、承認申請を行ったホスタマチニブは、ライジェルファーマシューティカルズ社が創製した経口投与可能な薬剤。マクロファージによる血小板の破壊を抑制することにより、血小板の減少を抑制することで、慢性ITPの症状である出血症状を改善することができるそうです。

キッセイ薬品は、2018年10月に日本、中国、韓国、台湾における開発権及び販売権を取得。国内第III相臨床試験にて良好な結果を得たため、承認申請を行いました実施。なお、同剤は2018年に米国で慢性ITP治療薬として「TAVALISSE(R) tablets」のブランド名で発売され、その後欧州、カナダでも発売されています。また、米国、日本および韓国で希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)の指定を受けています。

キッセイ薬品はリリースにて、「希少疾病や十分な治療薬がない疾患にフォーカスして、新薬の研究開発に取り組んでいます。病に苦しんでおられる患者さんの治療に貢献できるよう努めてまいります」と述べています。

出典
キッセイ薬品工業株式会社 ニュースリリース

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