ヤンセンが「全身性ALアミロイドーシス」 メディアセミナーを開催
2021年9月2日、ヤンセンファーマ株式会社主催のメディアセミナー「全身性ALアミロイドーシス」が開催されました。
ALアミロイドーシスは、さまざまな臓器に線維化したタンパク質(アミロイド蛋白)が沈着してしまう疾患です。特に心臓や腎臓血管に、この“ザラザラ・ベトベト”(アミロイド)蛋白が付着してしまうと、その臓器の柔軟性が失われ、死に至る事もあり、早期診断と早期治療が必要です。
厚生労働省の発表では、ALアミロイドーシスの新規患者は、年間500名程度と言われていますが、早期発見が難しい疾患のため、実情は年間800人程度いるのではないかとも考えられているそうです。
アミロイドーシスには色々な種類があり、その中で一番多いのがALアミロイドーシスです。ALアミロイドーシスでは体内の色々な所にアミロイドが付着するため、その症状は様々であり、それが確定診断を遅らせてしまう要因にもなっています。
これまで日本では、同疾患の治療に使える認可された薬は諸外国と比べ少なかったのが現状でした。しかし、今回、CyBorD療法(ベルケイド/エンドキサン/レナデックス)にダラキューロ(一般名:ダラツムマブ(遺伝子組換え)ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え))を上乗せした治療であるDCyBorD療法が承認されたことにより、この治療がスタンダートとなることが期待されるそうです。