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柿渋成分が潰瘍性大腸炎の病態改善に関係

2021年4月2日に奈良県立医科大学と畿央大学の共同研究グループが、柿の渋み成分である柿タンニンによって潰瘍性大腸炎モデルマウスの病態が改善したと発表しました。これにより、潰瘍性大腸炎治療の応用が期待されます。

タンニンは柿、お茶などに多く含まれるポリフェノールの一種で、今までは衣類の防虫や染色として利用されてきました。柿タンニンは近年、抗菌作用や抗炎症作用も注目されており、大腸環境で発酵されることで抗酸化活性することから潰瘍性大腸炎の炎症を抑制するのではないかと考えられました。

柿から高純度に抽出された柿タンニンを潰瘍性大腸炎の疾患モデルマウスに食べさせたところ、通常の餌を食べたマウスよりも炎症症状が少なく大腸の炎症が軽減されました。この結果から、将来的には潰瘍性大腸炎の予防や治療への応用が期待されます。
※本研究の結果はモデルマウスに対して行われたものであり、ヒトへの効果を保証するものではありません。

出典元
奈良県立医科大学

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