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ALS治療薬「ラジカヴァ」ASEANで初めて、インドネシアで製造販売承認を取得

田辺三菱製薬株式会社は7月16日、「ラジカヴァ」(日本製品名:「ラジカット®注30mg」)について、インドネシア初のALS治療薬として製造販売承認を取得したことを発表しました。ラジカヴァ(一般名 エダラボン)は田辺三菱製薬の開発したフリーラジカル消去剤であり、運動神経を酸化ストレスから保護する作用があります。日本においては、ALSの適応では2015年6月に承認されています。

筋肉が徐々に動かなくなる病気

筋萎縮性側索硬化症(ALS) は、進行性で致死的な難病(指定難病2)です。脳から発せられた、筋肉を動かす指令を筋肉に届けるための神経が障害されることが明らかになっています。徐々に運動神経が変性または消失し四肢や顔、呼吸器をはじめとする全身の筋力が低下し筋萎縮が進みます。ALSを診断するための目印(マーカー)がまだ見つかっていないので、診断に時間がかかるなどの課題があります。日本国内では1年の間に、10万人あたり約1-2人が新たにALSを発症すると推定されています。

ASEAN初のALS治療薬承認

ASEAN(東南アジア諸国連合)にはこれまでALSの治療薬がありませんでした。インドネシアで2020年7月8日に承認されたことで、ASEANにおける最初の承認取得国となりました。今回の承認取得を契機として、インドネシアでの更なる神経難病の研究促進と、他のASEAN諸国でのALS治療薬承認が進むと期待されています。エダラボンは元々、脳梗塞急性期の治療薬として2001年4月に日本で承認されたフリーラジカル消去剤です。ALSでもフリーラジカルが上昇することが明らかになっているため、これを除去することで運動神経を保護し、筋力の低下を遅らせる効果があると考えられています。

出典元
田辺三菱製薬 ニュースリリース

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