【武田薬品工業】中等症から重症の活動期クローン病患者を対象とした臨床第3相試験において、ベドリズマブ皮下注射製剤が52週時点での臨床的寛解を達成
第15回欧州クローン病・大腸炎会議(ECCO)でVISIBLE 2試験の最新データを発表
当社は、このたび、オーストリアのウィーンで2月12日から14日に開催された第15回欧州クローン病・大腸炎会議(Congress of European Crohns and Colitis Organisation: ECCO)において、消化管選択的作用を持つ生物学的製剤であるベドリズマブ(Entyvio®)の皮下注射製剤の有効性および安全性を評価したVISIBLE 2試験の最新データについてオーラルプレゼンテーションにて発表しましたので、お知らせします。
VISIBLE 2試験は、中等症から重症の活動期クローン病成人患者に対して、ベドリズマブ皮下注射製剤による維持療法を行ったときの有効性および安全性を評価する臨床試験です。本試験は、治療開始時点(0週)および2週時点に非盲検下にてベドリズマブの点滴静注製剤による静脈内投与を2回行う導入療法を実施後、6週時点で臨床的改善が得られた患者に対して実施されました。本試験の結果、52週時点で臨床的寛解が得られた患者の割合は、ベドリズマブ皮下投与群でプラセボ投与群と比較して有意に高く(48.0%[n=132/275]対34.3%[n=46/134]、p=0.008)、本試験の主要評価目的を達成したことが示されました。