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京都府立医科大学 ALSに特有なタンパク質の高精度な定量法を開発

京都府立医科大学は、筋委縮性側索硬化症(ALS)患者の脳・脊髄で異常に蓄積するタンパク質TDP-43の測定システムを開発したと発表しました。

これまでは臨床所見と電気生理学検査や神経画像などの補助検査の所見などから他の疾患の可能性を除外してゆくことで診断が行われていましたが、バイオマーカーを用いて脳脊髄液や血液の検査で診断や進行状態の確認ができるようになる可能性があります。

ALS診断のバイオマーカーの候補としていくつかのタンパク質の有用性があげられ、過去10年にわたって研究が行われてきましたが、従来の方法では安定した測定ができませんでした。今回の研究で、TDP-43だけではなく、Nft(神経細胞間の情報伝達に重要な細胞の障害を反映するマーカー)と合わせて測定することで高い精度での測定が可能になったとされています。

血液検査で検査ができるようになれば、専門的なトレーニングを受けた医師でなくても診断が可能になります。発症してからALSと診断されるまでにかかる期間は日本では平均13.1カ月と言われています。今回の測定方法が実用化され、診断確定前の時間が大幅に短縮される日が早く来るように願います。

元のニュースはこちら。

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