iPS細胞で心臓病治療、大阪大が治験計画提出へ
大阪大学の研究チームはiPS細胞から作成したシート状の心臓の筋肉を虚血性心筋症の患者の心臓に移植する治験の計画を国に申請し、年内には1例目の移植を目指すと発表しました。心臓にこの「心筋シート」を直接貼ることで機能の回復を目指します。
重症心不全の治療では最終的な治療法として心臓移植があげられますが、日本においては慢性的にドナーが不足しており、新たな治療の選択肢が待ち望まれます。
「治験」はその治療法の保険適応を目的に行われます。iPS細胞を用いた治験は昨年10月に京都大学がiPS細胞で作成したドパミン神経前駆細胞をパーキンソン病患者の脳に移植する医師主導治験を開始しています。
観察期間は2年間とされていますので、来年の今頃に発表されるであろうその成果に期待したいと思います。