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日本IDDMネットワーク、ふるさと納税を財源に京都府立大学へ新たに400万円の研究助成

糖尿病患者の大半を占める生活習慣病と称される2型糖尿病に対し、国内での年間発症率は10万人当たり1-2人と希少な病であるため患者と …

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RareS.コメント

佐賀県のふるさと納税を通して、1型糖尿病患者・家族が中心となって組織されている日本IDDMネットワークに集まった、400万円のお金が、京都府立大学の研究に贈呈されます。

1型糖尿病は、糖尿病患者の約5%程度で、主に小児期に、原因不明に発症することが多く、発症すると生涯に渡って毎日4〜5回の注射又はポンプによるインスリン補充が必要な病気です。しかしながら、生活習慣病が原因の2型糖尿病と混同されて、謂れのない扱いを受けるほか、血糖のコントロールも難しいと言われています。

今回支援する研究は、海外で注目されているブタの膵島を用いたバイオ人工膵島の移植に向けて、ブタの膵島細胞が安全であることを高感度に短期間で容易に検査できるシステムを構築する研究です。人工膵島移植に向けた国内臨床試験を行うためには必要な研究であり、実用化までまだ時間はかかりますが、すでに基盤は作られており、改善する段階ということです。

ふるさと納税の通して患者たちへこのように募金が行われ、患者たちの手で研究者へ願いや思いを届けていくというのは新しい試みですね。研究は失敗を繰り返して少しずつ進むもので、必ずしも患者の思いに簡単に答えることができるわけではないというのが現実です。しかし、あきらめず支援を行い、共に前へ進んでいく姿は大変勇ましいですね。

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