保険初適用の成人小腸移植、大阪
男性は炎症性腸疾患の手術で小腸の大半を失った。腸からの消化吸収が不十分になり点滴で栄養を取らざるを得なくなる短腸症と診断され、感染症や肝障害など合併症のリスクも生じていた。 京都のイベント情報
RareS.コメント
炎症性腸疾患の手術により小腸の大半を切除し、短腸症候群と診断された成人男性に対して小腸の移植手術が行われ、経過は良好ということです。小腸の移植手術はこれが成人での初保険適用ということでした。
短腸症候群は、クローン病などの病気により、腸管の切除を余儀なくされた後、栄養を十分に吸収できなくなり、顕著に栄養状態が悪くなる疾患です。腸管の部位によって吸収できる栄養が異なるため、各人に合わせた栄養補給が必要となってきます。
今回適用された小腸移植術後、患者さんは感染症などのリスクにもかかわらず無事社会復帰したということで、治療の選択肢として今後成人での小腸移植が進んでいくといいですね。