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たけのうち こさき しょうこうぐん
武内・小崎症候群Takenouchi-Kosaki syndrome

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病気・治療解説

概要

巨大血小板性血小板低下症、知的障害、屈指、感音性難聴、特徴的顔貌を特徴とする先天異常症候群である。一部の患者には、甲状腺機能低下、反復感染症、リンパ浮腫、を認める。CDC42遺伝子にヘテロ接合性の新生突然変異を認める。CDC42は、細胞周期の調節や細胞骨格の形成維持に重要であることから、多彩な症状が引き起こされると考えられている。症状は、小児期以降も軽快せず、成人期以降も持続する。わが国の武内および小崎らにより報告された疾患である。

病因

CDC42遺伝子の新生突然変異が原因である。患者では、特定のアミノ酸置換変異(p.Tyr64Cysあるいはp.Arg68Glnなど)が認められる。それぞれの症状が、どのような機序で発症するかについては現時点では不明である。

疫学

国内に少なくとも3名程度の患者が存在し、国外にも20名程度の患者が存在することが確認されている。

臨床症状

巨大血小板性血小板低下症、知的障害、屈指、脳構造異常、感音性難聴、特徴的顔貌を認める。5~10万/μL程度の血小板減少症を呈するが、臨床的な出血傾向は認めない。一部の患者では、上記症状に加えて、甲状腺機能低下、反復感染症、リンパ浮腫などを認める。知的障害の程度については、言語獲得は可能、独歩も可能であるが、完全に自立して生活することは困難である。

検査所見

末梢血検査で、血小板減少と巨大血小板の存在が確認できる。Bリンパ球数の減少を認める。甲状腺機能低下症を認める。
頭部画像検査で、脳室拡大などを認める。
聴力検査で感音性難聴を認める。

診断の際の留意点

多系統にわたって症状を認める疾患であり、症状の組み合わせから臨床的に診断可能な疾患である。

治療

現時点では、根本的な治療法は存在しない。リハビリテーション、感音性難聴に対する補聴器、屈指については理学療法や弾性ストッキングの使用などの対症療法が中心となる。一部の患者では、反復感染を来すことが報告されており、皮膚のケアが重要である。

合併症

易感染性による反復感染症が問題になることがある。

予後

成人後も軽快することはない。言語獲得は可能である。生命予後は良好である。

成人期以降の注意点

易感染性による反復感染症が問題となることがある。
参考文献

Takenouchi, T., Kosaki, K. (2016). Jacobsen syndrome, braddock-carey syndrome, and beyond: Reflections on intellectual disability accompanied with thrombocytopenia. American journal of medical genetics. Part A, 170(10), 2578-2579.
Takenouchi, T., Kosaki, R., Niizuma, T., Hata, K., Kosaki, K. (2015). Macrothrombocytopenia and developmental delay with a de novo cdc42 mutation: Yet another locus for thrombocytopenia and developmental delay. American journal of medical genetics. Part A, 167A(11), 2822-2825.
Takenouchi, T., Okamoto, N., Ida, S., Uehara, T., Kosaki, K. (2016). Further evidence of a mutation in cdc42 as a cause of a recognizable syndromic form of thrombocytopenia. American journal of medical genetics. Part A, 170A(4), 852-855.
Uehara, T., Suzuki, H., Okamoto, N., Kondoh, T., Ahmad, A., O’Connor, B. C., Yoshina, S., Mitani, S., Kosaki, K., Takenouchi, T. (2019). Pathogenetic basis of takenouchi-kosaki syndrome: Electron microscopy study using platelets in patients and functional studies in a caenorhabditis elegans model. 9(1), 4418.

小児慢性特定疾患情報センターhttps://www.shouman.jp/より、許可をいただき掲載しております。