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脊髄髄膜瘤胎児手術の早期安全性評価試験2020・04・07

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病気・治療解説

概要

身体の機能を担う脊髄神経は頭脳から始まり、脊椎(背骨)の中を走行して、お尻まで到達します。この脊髄神経から幾つかの神経が別れて、手足の運動と知覚、心臓・腸管・膀胱・直腸などの機能を司ります。この脊髄神経は妊娠6週頃(受精後4週)に完成します。しかし栄養因子、遺伝因子、環境因子などが複雑に関与して、脊髄神経の分化が障害されると、脊髄髄膜瘤が発生します。また患者の70-80%にキアリー奇形や水頭症が合併します。
臨床症状は足の運動麻痺、尿禁制、大便失禁などです。キアリー奇形や水頭症を放置すると、呼吸困難、癲癇、知能低下などが起こり、死亡することもあります。
脊髄髄膜瘤は別名、顕性二分脊椎と呼ばれます。良く似た疾病に潜在性二分脊椎がありますが、これは難病指定の対象になっていないので、注意してください。

罹患数

年間500-600名の患者が出生しています。全体としては、数万人の患者さんがいると推測されています。

疫学

食事内容に無関心・無頓着の女性、親戚に脊髄髄膜瘤(顕性二分脊椎)患者のいる女性、抗てんかん薬を内服中の女性などから出生します。
食事内容に十分に配慮した場合でも、遺伝因子・環境因子が影響して出生する場合も あります。

原因

栄養因子、遺伝因子、環境因子などが複雑に関与して、発生します。妊娠前から葉酸(水溶性ビタミンB9)を十分に内服すると、その60-70%の発生を予防できます。

遺伝

患者の10-20%の患者では、遺伝することが分かっています。

症状

下肢の運動・知覚障害、 褥瘡 (じょくそう)尿禁制、大便失禁、知能低下、てんかんなどが起こります。

治療法

根本的な治療はありません。臨床症状に応じた治療法を選択します。一生涯にわたり、下肢のリハビリテーション、排尿・排便のコントロール、水頭症の管理などが必要です。

経過

対症療法を受けながら、社会復帰に励みます。医療技術が進歩したおかげで、患者の平均寿命は一般国民のそれと大差ありません。

患者さんに知って欲しいこと

四肢のリハビリテーション、排尿管理のために清潔間欠導尿などを継続することが必要です。

※難病情報センターhttp://www.nanbyou.or.jpより、許可をいただき掲載しております。