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シャルコー・マリー・トゥース病Charcot-Marie-Tooth disease

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CMT友の会は「ピアサポート」を中心理念において活動しています。交流会やホームページ・掲示板などを通じて、同じ悩みを持つ当事者同士が交流することで様々な悩みや課題の解決につなげていけると確信しています。

病気・治療解説

概要

シャルコー・マリー・トゥース病(Charcot-Marie-Tooth disease、以下CMTと略します)は、1886年にCharcot,Marie、Toothの3人によって報告された最も頻度の高い主に遺伝子異常による末梢神経疾患の総称です。CMTの中核症状は、末梢神経障害による四肢遠位部優位の筋力低下や感覚低下などです。遺伝子異常の種類にもよりますが、基本的に男女差はありません。CMTは、一般的には0歳~20歳頃までに発症しますが、60才以降に発症される方もおられます。CMTの診断は、問診、神経学的診察、電気生理学的検査、遺伝子検査で行われます。問診と神経学的診察でCMTが疑われた場合には、末梢神経の働きを調べる神経伝導検査を行います。必要に応じて、針筋電図検査、神経超音波検査、神経生検(足のくるぶしのところにある腓腹神経の生検です)なども行います。神経超音波検査は痛くありませんが、神経伝導検査、針筋電図検査、神経生検は痛みを伴います。これらの検査で異常が見られた場合には、遺伝子検査にて確定診断となります。遺伝子検査と言っても患者さんの負担としては採血だけです。PMP22遺伝子のFISH法という検査は健康保険が適用されますが、他の遺伝子検査は大学の研究室での解析になります。

症状

足や下腿・手・前腕などの四肢遠位部の筋肉が緩徐進行性に萎縮し、同部位の感覚が少し鈍くなることがあげられます。患者さんの多くは、足・足趾の変形(凹足)や足の筋力低下(スリッパが脱げやすい、段差につまずくなど)、特徴的な歩き方(鶏のように、両大腿をやや大げさに挙上し両趾先を垂れて歩くので、「鶏歩」と言います)で気づかれます。中には下肢の筋力低下や変形のために、足首の捻挫や骨折をされることもあります。話をよくうかがうと「子供の頃からかけっこで遅い方だった」「子供のころから足が小さかった」など、軽い症状は子供の頃から出現している方が多いようです。また、症状の強い患者さんもおられ、幼少期、場合によっては生まれたときにすでに症状が出ている場合もあります。時には、目が見えにくい・音が聞こえにくいなどの症状(網膜や聴神経の障害)が合併したり、病気の進行とともに脊柱の変形を生じたりするなど多彩な症状を呈する患者さんもおられます。

治療法

現時点ではCMTに特異的に効果があると科学的に証明された治療はありません。CMTのモデル動物では、オナプリストンという抗ホルモン剤や、ビタミンB12、クルクミンなどの治療効果が報告されていますが、現時点ではこれらの薬剤のヒトでの安全性や臨床効果については十分検討されていません。最近、CMT1Aに対するアスコルビン酸投与試験がわが国と欧米で行われました。CMT1Aのモデル動物では有効性が見られたので期待されましたが、いずれの試験でもCMT1Aに対するアスコルビン酸の有効性は証明されませんでした。わが国のアスコルビン酸投与試験では握力の若干の改善がみられましたが、主要評価項目では投与群と非投与群で有意差がありませんでした。しかし、現在、新しい治療法の研究が進められています。

経過

CMTの経過については、原因となっている遺伝子異常によって異なりますが、一般的には筋力低下、感覚障害が緩徐に進行していきます。厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業CMT研究班(CMT研究班)の調査では、多くの方は自力歩行または杖歩行が可能ですが、車椅子を使用される方は約20%、寝たきりになる方は1%とされています。

参考文献

※難病情報センターhttp://www.nanbyou.or.jpより、許可をいただき掲載しております。