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進行性多巣性白質脳症(PML)の治療に向けたブリンシドホビルの使用に関する共同研究開発契約を米NIHと締結、臨床試験実施へ

シンバイオ製薬株式会社は2月2日、米国国立衛生研究所(NIH)内の国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)との間で、「進行性多巣性白質脳症(PML)の治療に向けたシンバイオ製薬のブリンシドホビル(IV BCV)の使用」に関する共同研究開発契約(CRADA)を締結したと発表しました。

進行性多巣性白質脳症(指定難病25、PML)は、JCウイルスが脳に感染することで引き起こされる重篤な疾患です。免疫力が低下した患者さんに発症することが多く、致死率が高い上に進行が早い病気ですが、現在有効な標準治療法は存在しません。

NIH/NINDSとシンバイオ製薬は共同で、CRADAに基づき、進行性多巣性白質脳症(PML)の治療において、JCウイルスに対する新薬として、IV BCVを用いたパイロット臨床試験を実施予定です。

今回の臨床試験は、メリーランド州にあるNIH臨床センターにて、NINDS免疫療法研究ユニットのチーフである医師のIrene Cortese氏の主導で行われます。試験には18名の進行性多巣性白質脳症(PML)患者さんが参加し、IV BCVの有効性と安全性が評価される予定です。この薬剤は、ペンシルベニア州立大学医学部のAron Lukacher氏の研究室による事前の実験において、原因となるウイルスに対して高い抗ウイルス活性があることが示唆されているといいます。

Irene Cortese氏はプレスリリースにて、「PMLの原因ウイルスを直接標的とする抗ウイルス薬IV BCVは、PML患者、そしてこの深刻な疾患の治療を必要とする方々の双方にとって、現在の治療の在り方を根本から塗り替える画期的な進歩となり、現状を一変させる可能性を秘めています。IV BCVがこの重要な医療ニーズを解決する新薬となることを期待しています」と述べています。

また、シンバイオの吉田文紀社長兼CEOは、「未踏のPML治療にNIH/NINDSと共に挑戦できることを誇りに思います。現在進行中の移植後のアデノウイルス感染症、がん領域に加え、脳神経変性疾患領域の臨床試験を実施することにより、3つの治療領域においての事業展開を進めてまいります」と述べています。

出典
シンバイオ製薬株式会社 プレスリリース

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