武田薬品がHalozyme社と提携・ライセンス契約を締結、ENHANZEドラッグデリバリーテクノロジーを独占的にベドリズマブに使用
武田薬品工業株式会社は1月9日、米Halozyme Therapeutics, Inc.(以下、Halozyme社)と、ドラッグデリバリーテクノロジーを活用したベドリズマブのさらなる進展を目的とするグローバルな提携およびライセンス契約を締結したと発表しました。
今回の契約により、武田薬品はHalozyme社の革新的な「ENHANZE」テクノロジーを、ベドリズマブに対して独占的に使用する権利を取得します。
ベドリズマブは、製品名「エンタイビオ」として知られる治療薬であり、既存治療で効果が不十分または忍容性がなかった中等症から重症の活動性潰瘍性大腸炎(指定難病97)またはクローン病(指定難病96)の成人患者さんを対象に承認されています。潰瘍性大腸炎とクローン病は慢性的で複雑な疾患であり、世界の有病者数は2032年までに1000万人を超えると予測されています。今回の提携は、こうした課題に直接取り組み、患者ケアの向上とベドリズマブへのアクセスを世界規模で広げるための継続的な尽力を示すものとしています。
今回の契約条件に基づき、武田薬品はHalozyme社へ一時金を支払うほか、将来の開発や販売のマイルストンに応じた支払い、および製品売上に対するロイヤルティの支払いを行います。
武田薬品のGlobal Product and Launch Strategy消化器系・炎症性疾患領域のHeadであるRobert Hollowell(M.D.)氏はプレスリリースにて、「10年以上にわたり、ベドリズマブは、潰瘍性大腸炎およびクローン病の患者さんが病気を管理していくうえで、重要な役割を果たしてきました。今回の提携は、重要な患者さんのニーズに対応する研究開発の絶え間ない追求を含め、IBDコミュニティ内での当社の貢献とリーダーシップにおける新たな重要な一歩です。ENHANZEテクノロジーを統合することにより、ベドリズマブの治療においてより柔軟性を高め、患者さんの体験を向上させ、患者さん、医療関係者および幅広いヘルスケアコミュニティに価値をもたらす影響力の高いパートナーシップに引き続き注力することを目指します」と述べています。
また、Halozyme社のPresident and Chief Executive OfficerであるDr . Helen Torleyは、「タケダとのパートナーシップは、患者さんの体験を向上させる革新的なソリューションを提供するという当社の継続的な尽力を示すものです。注射剤の皮下投与を容易にする市販のバリデーション済みのソリューションであるENHANZEテクノロジーを活用することで、患者さんが治療管理に費やす時間を減らし、より自分らしい生活を送れるよう支援することを目指しています。今回の提携は、複数の治療領域にわたるENHANZEの幅広い適用可能性と価値をさらに強調しています」と述べています。
