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強直性脊椎炎を含む脊椎関節炎の早期診断と適切な治療の促進を目指し「日本AS友の会」との連携を開始

株式会社Mediiは8月1日、指定難病である強直性脊椎炎(AS)を含む脊椎関節炎(SpA)の早期診断と適切な治療の促進を目指し、日本AS友の会との連携を開始したと発表しました。

強直性脊椎炎(指定難病271)は、脊椎や骨盤を中心に、股、膝、足、肩などの大きな関節にも炎症をきたし、痛みやこわばりが生じる原因不明の自己免疫性疾患です。多くは、若年者に発症し、初期には悪化と寛解を繰り返すため、一般的な腰痛と誤診される可能性もあります。

強直性脊椎炎(AS)は、患者数が少ない希少疾患であり専門的な知見も限られているため、発症から診断までに平均約10年という長い期間を要しています。確定診断が遅れると、症状の進行により、各部位が強直(骨同士が癒着し動きづらくなること)し、日常的な動作が困難になります。そのため、早期に診断を受けて、治療をおこなうことで進行を防ぐ必要があります。

日本AS友の会は、強直性脊椎炎(AS)およびその類縁疾患である脊椎関節炎(SpA)の患者さんのために設立された患者会です。患者さん同士の情報交換や相互理解を深める交流、日本脊椎関節炎学会と連携した全国の強直性脊椎炎(AS)患者さんの実態を把握する活動などを通じて、病気を正しく認識し理解するとともに、治療法の開発、福利厚生の確立、強直性脊椎炎(AS)に対する社会認識の向上に向けた取り組みを行っています。

今回の連携は、日本脊椎関節炎学会とファイザー株式会社による医学教育プロジェクト助成「実地医と脊椎関節炎エキスパートによる適切な体軸性脊椎関節炎の診療・教育ネットワークの構築プログラム」で、日本AS友の会が採択された医師向け疾患啓発プロジェクトにおいて、同じ志を掲げるMediiと協働で取り組むこととなったそうです。

医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」は、日本AS友の会と協力し、強直性脊椎炎(AS)を含む脊椎関節炎(SpA)のエキスパート専門医チームを発足。主治医が判断に悩んだ際は、E-コンサルを通じて脊椎関節炎(SpA)エキスパート専門医チームに無料相談できる環境を構築することで、患者さんそれぞれの課題に対する疑問を解消し、脊椎関節炎(SpA)の早期適正診断と治療最適化を促進します。

Mediiはプレスリリースにて、「「誰も取り残さない医療を」というミッションを掲げ、希少疾患や難病、希少がん領域を中心に、限られた専門医の知見や経験を必要としている医療現場に届けることで早期診断や治療最適化を促進することを目指し、医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」を提供しています」と述べています。

出典
株式会社Medii プレスリリース

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