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自己免疫性肺胞蛋白症治療剤サルグマリン吸入用が発売

ノーベルファーマ株式会社は7月29日、自己免疫性肺胞蛋白症治療剤「サルグマリン吸入用 250μg」が発売されたと発表しました。

自己免疫性肺胞蛋白症(指定難病229)は、抗GM-CSF自己抗体の過剰産生により成熟肺胞マクロファージによる肺サーファクタントを含む老廃物の分解が阻害されて発症します。国内には、約730~770名の患者さんがいると推定されています。

これまで、自己免疫性肺胞蛋白症に対する治療法は区域肺洗浄又は全肺洗浄のみでした。しかし、これらの治療法は、術後に速やかな症状改善が期待できる一方、全身麻酔下で肺に生理食塩液を注入して蓄積した老廃物を洗い流す手術であり、入院を必要とする侵襲性が高い治療法であること、また、熟練の専門医がいる医療機関に治療機会が制限されることが臨床上の課題とされています。

サルグマリンは、吸入により肺胞マクロファージに直接作用してその成熟を促し、成熟マクロファージによる肺サーファクタントを含む老廃物の分解を促進することで、肺機能を改善することができる吸入用薬剤です。「自己免疫性肺胞蛋白症」を効能又は効果とする医薬品として、世界で初めて有効性と安全性が示されました。

サルグマリンの吸入療法は、区域肺洗浄又は全肺洗浄に比べて侵襲性が低く、在宅での吸入も可能です。

ノーベルファーマ株式会社はプレスリリースにて、「本剤は臨床現場で「薬物治療」という新たな治療選択肢になると共に、自己免疫性肺胞蛋白症の治療満足度向上に貢献できる有意義な薬剤と確信しております」と述べています。

出典
ノーベルファーマ株式会社 プレスリリース

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