ウィルソン病治療薬である酢酸亜鉛錠のオーソライズド・ジェネリック、製造販売承認を取得
ダイト株式会社は8月15日、ノーベルファーマ株式会社が製造販売している「ノベルジン錠25mg」「ノベルジン錠50mg」のオーソライズド・ジェネリック(AG)として、ウィルソン病(肝レンズ核変性症)を効能または効果とした「酢酸亜鉛錠25mgノーベル」「酢酸亜鉛錠50mgノーベル」の製造販売承認を取得したと発表しました。
ウィルソン病とは、体に必要な微量金属の1つである銅が、肝臓や脳などの全身の臓器に過剰に蓄積することで障害をきたす疾患です。症状や障害臓器から4つのタイプに分類され、そのタイプや症状に合わせて、酢酸亜鉛、塩酸トリエンチン、D-ペニシラミンという種類の経口薬が選択されます。
同剤は、先発品であるノベルジン錠25mg/50mgとそれぞれ同じ大きさの錠剤となっており、成人に対して通常1日3回、1回50mgが投与されます。内服時の注意点は、先発品同様、食前1時間以上または食後2時間以上あけて(空腹時)投与することです。
ダイト株式会社はプレスリリースにて「本製剤の原薬、添加剤(処方)、錠剤径、製法、有効期間、製造所は先発品と同一です。弊社は高品質なジェネリック医薬品の安定供給に努め、患者様や医療関係者の皆様に貢献できるよう邁進いたします。」と述べています。
なお、同剤は2023年12月に薬価追補収載される予定です。