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クローン病を適応症とするスキリージの新規剤形 点滴静注600mgが発売

アッヴィ合同会社は1月13日、ヒト化抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤「スキリージ(R)」(以下、「スキリージ」)の新規剤形「スキリージ点滴静注600mg」を同日発売すると発表しました。本剤形は、2022年9月26日に製造販売承認され、11月16日に薬価収載されています。

クローン病は、10代や20代などの若者に多く見られ、胃腸(または消化器)管に炎症が起きることにより、持続的な下痢や、腹痛、直腸出血をきたす慢性、全身性の疾患です。現在、日本国内には約7万人の患者さんがいると言われ、年々増加傾向にある指定難病です。症状や兆候は予測不能なため、患者さんにとって身体面だけでなく精神面、経済面でも大きな負担となることもあります。

クローン病の治療は可能な限り早期に始めることが重要です。早期治療を行い、症状をコントロールし、寛解状態を維持することで、患者さんのQOL(生活の質)を高めることができます。しかし現在の治療法では、初期治療が奏功しない一次無効や、治療奏功後に時間の経過と共に効果が減弱する二次無効となる患者さんがいると言われています。

スキリージは、2022年9月に既存治療で効果不十分な中等症から重症の活動期クローン病を効能・効果として製造販売承認を取得。日本において、尋常性乾癬、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症に続 5番目の適応症を有しています。

アッヴィ合同会社はプレスリリースにて「アッヴィは、本剤形の発売を通じて、こうしたクローン病患者さんのアンメットニーズの解消につながることが期待される、新たな治療選択肢を提供します。」と述べています。

出典
アッヴィ合同会社 プレスリリース

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