1. HOME
  2. 難病・希少疾患ニュース
  3. 難病と診断されたときに必要な申請

難病と診断されたときに必要な申請

はじめに

医療費助成制度とは、医療費の自己負担金を軽くする福祉制度のことです。指定難病・小児慢性特定疾病の診断を受けたら、特定疾患受給者証、または小児慢性特定疾病受給者証の申請が可能となります。

18歳以上(成人)特定疾患受給者証の申請方法

【1】難病指定医を探し、臨床個人調査票を書いてもらう

指定難病と診断されたら、難病指定医により、申請用の臨床調査個人票を書いてもらう必要があります。

難病指定医は、難病情報センターの都道府県・指定都市別「難病指定医」一覧で調べることが出来ます。

都道府県・指定都市別「難病指定医」一覧

http://www.nanbyou.or.jp/entry/5309

難病情報センター
都道府県・指定都市別「難病指定医」一覧

都道府県の名前をクリックすると各都道府県の役所、保健所等の該当ページに飛び、ダウンロードすることが出来ます。ほとんどの都道府県は、この情報をMiclosoft Excelのデータなので、PC、スマホが使えない方には、最寄りの役所、保健所に問い合わせると教えてもらえます。

認定基準等ダウンロード

http://www.nanbyou.or.jp/entry/1680

難病情報センター
認定基準等ダウンロード

ほとんどの場合、難病指定医が持っているので、受信する前にご自分の難病の臨床個人調査票を用意、記入してもらいたい趣旨の電話を行い、確認を取っておけばスムースに診療が行えると思います。

※ 都道府県によっては、指定難病に加えて単独疾病③(東京都の場合:都単独疾病)に指定されている疾病も申請の対象になることがあります。

【2】申請に必要な書類

診断書、臨床個人調査票(診断書を含むものもあります。)は、難病指定医の在籍する医療機関で、有料(5千円前後、医療機関によって異なる)にて書いてもらって下さい。

その他、必要となる書類は、以下の通りです。

・特定医療費の支給認定申請書:役所、保健所で入手
・住民票:役所、コンビニ(市区町村による)、郵便局地域本局(市区町村による)
・世帯の所得を確認できる書類(市町村民税、課税(非課税)証明書):役所
・保険証の写し
・人工呼吸器等装着者である事を証明する書類(必要に応じて)
・世帯内に申請者以外に特定疾患受給者証、または、小児慢性特定疾病医療受給者がいる場合、その受給者証の写し
・同意書:役所、保健所

※ その他、市区町村により必要書類が異なるため、役所、保健所に「特定疾患受給者証の申請に必要な書類はなんですか。」とお問い合わせ下さい。

【3】提出・審査・交付

必要な書類に記入、準備ができたら、その書類を揃えて役所、保健所に提出し、そこから都道府県による審査が行われます。

(1)病状の程度が認定基準に該当するとき、
または、
(2)認定基準に該当しないが高額な医療の継続が必要な人(軽症高額該当)と認める場合

上記に当てはまる場合に支給認定を行われます。 およそ、申請から医療受給者証が交付まで約3か月程度かかります。

【4】不認定

審査の結果、不認定となることがあります。その場合は、都道府県から不認定通知が送付されます。しかし、難病であることは変わりないので、認定通知は取っておきましょう。

【5】その他

将来、障害者認定を受け、障害者年金を申請する事があるかもしれません。その申請時、病気が発症した時期から年金計算が始まるので、診断書、臨床個人調査票のコピーを取っておくことをおすすめします。

申請後、審査期間中に指定医療機関においてかかった医療費は、認定されれば払戻し請求をすることができます。病院や薬局、通院の交通費など医療に関する領収書は取っておきましょう。

不認定となった場合も、その疾患の治療のための支払い医療費が9,990円以上の月が支給認定申請月以前の12月以内に3ヶ月以上ある場合、受給の対象になります。治療にかかった治療費の領収書は、とっておきましょう。(軽症高額該当)

その他、「高額かつ長期」という認定もあります。

第一次実施分の指定難病の検討について
http://www.nanbyou.or.jp/upload_files/keikasoti180117.pdf

難病情報センター
第一次実施分の指定難病の検討について

参考文献

指定難病患者への医療費助成制度のご案内
http://www.nanbyou.or.jp/entry/5460

難病情報センター
指定難病患者への医療費助成制度のご案内

上記サイトには、自己負担の上限額(上限額を超える該当疾患の治療費がタダになる。該当疾患以外はダメです。)の表、人工呼吸器装着者の上限負担額なども載っています。

情報提供

受給者証の申請方法につきまして、特定非営利活動法人 難病ネットワーク 理事長 恒川信一さんより、ご助言をいただき作成となりました。ありがとうございました。
特定非営利活動法人 難病ネットワーク (https://nponnet.org/

18歳未満(小児)小児慢性特定疾病医療受給者証の申請方法は 

次のページにて⇒

関連記事